BBCのドキュメンタリー、「A Farm for the Future」
日本語字幕付きがありがたい。
農業が、そんなに石油を食う産業だとは知りませんでした。工業以上に石油に依存しているとは・・・
石油は私が小学生の頃にも、もう二十年ぐらいしたらなくなると言われていました。。。
でも、まだまだなくなるという話は聞かないし、
争奪戦になっているとかいう話も聞かない。
値段は上がっていますが。
いつかはなくなるだろうけど、もっとずっと先の話なのではないか?と思ったりもするけど、
たぶん、騒ぎになってからでは、農業の手法を転換するには遅すぎるのでしょう。
石油が使えなくなったとき、数が減少し、高齢化した農家がどうやって今の人口を養っていくのか?
100年前のやり方に戻るのは、ほとんど不可能。
番組では、生まれ育った農場にUターンした映像作家が
前年の石油高騰でこれまでのやり方に危機感を持ち、
ピークオイル後の農業のあり方について模索していきます。
農家の数の減少、高齢化はどこの国でも同じようですが、
番組でも言っていますが、私も今後少しずつ自給農家の数は増えていくのではないかと思っています。
農業は、自給農業が基本なのではないかと・・・
1960年代には、日本も国民の6割が(自給的を含む)農家だったそうです。
高度成長期には、農業から工業へ人が流れていくのはよいことだったかもしれないけど、
今後の日本では、それだけの雇用を確保することはできないのではないかと思います。
都市で食えなくなった人たちが、少しずつ、田舎に戻って、自分の食べる分を作るようになる。
都市人口が減れば、販売農家の数は少なくても、やっていけるかもしれない。
まずは今の団塊の世代が定年帰農して、年金をもらいながら自給農を始めれば、
その子供や孫たちが都市で食い詰めたとき、身を寄せる場所ができる。
子供や孫の世代が、田舎で農業をしたいと思った時に、始めるのが簡単になる。
そうやってちょっとずつ、田舎に戻っていくといいんじゃないかと思います。
そして、できるだけ手間をかけずに自分たちが食べるものを作るには、
やはり不耕起栽培がよさそうです。
自給農は死ぬまでやることだから、年をとってからもできるように、なるべく手をかけずにできる方法でやらないとね。
そういう意味で、かなり究極と思われるのが、上の番組に出てきた「フォレストガーデン」。
いわゆる、「食べられる森」というやつです。
くわしい内容が日本語字幕つきで出てました。
木や多年草で食糧が得られるなら、そんなにラクなことはありません。
ほとんど手入れしなくていいようです。
問題は、私の食べたいものはほとんど、木からはできないのではないかと思うこと・・・
木の実はおやつとしてしか考えられないし、ハーブなどは添え物的なもの。。。
動画の中では、もっと木の実を食糧として食べるべきだ、ということが語られていますが、
栄養面ではともかく、やはり毎日の楽しみとしての食を考えると、
木の実中心の食事というのは、ちょっと想像できません。。。
そういう意味では、肉食をやめて菜食にするべきだというのも、
いろいろな意味で正しいと思うのですが、
なかなか切り替えようという気持ちにはなれないのです。
やってみれば、案外平気なのかもしれないですが・・・
こういう生活をするということは、何を食べるかの問題でもあるのですね。
肉食をしたい、遠い国の食材を食べたいということは、
その分働かなくてはならないということなのだなあ。
同じく、あれが欲しい、これが欲しい、と思うことは
その分働かなくてはならないということなのでしょう。
考えてみれば、当たり前のことですが。。。
逆にいえば、そういうものを諦めてしまえば、
ラクになれるということですね。
私の庭(畑)がどうなっていくのか、まだ未定ですが
フォレストガーデンには心惹かれます。
とりあえず、今年は果樹をたくさん植えようと思います。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿